第3話 未成年への飲食物提供で営業停止の危機
弟を引き取りに来たグンウォンは警察に顔が効くため助けてやろうかと持ちかけますが、セロイは断ります。
イソは彼の非合理的な行動を理解できず、憎い相手の申し出でも一回我慢すれば良いのに、と言ったとき、セロイは言いました。
1回だけ?
今1回、最後に1回 もう1回
一瞬は楽になる だけど 繰り返すうち
人は変わる
パク・セロイ 「梨泰院クラス」第3話
罪を逃れるために権力者の力を借りることの何が悪いのか?
— Netflix Japan | ネットフリックス (@NetflixJP) May 15, 2020
そう問われたセロイが感情も露わに言い返す
今この1回を受け入れてしまったら、築き上げてきたものは崩れ去ってしまうだろう
たとえ損をしたとしても、守るべき大切なものが、自分にはあるのだ#パク・セロイの言葉 #梨泰院クラス pic.twitter.com/0Q7YbJEcAv
彼の信念が伝わってくるシーンです。
セロイが高校生のときにグンウォンを殴ったことを謝らず、自身は退学で父も退職になったというのに彼の父は「誇らしい」とセロイを褒めました。
元から正義感の強く信念をまげないセロイですが、このシーンからは「父親を裏切らない」「誇らしい息子でありたい」という父親への愛情も感じられます。
きっとこれまでもセロイにはこんな場面があったのでしょう。
誘いにのり楽な選択をできる場面があったのだと思います。
しかしその都度、「父が誇らしいといった自分でありたい」と自分の信念を貫いて来たのだと思うと、憧れると同時になんだか励まされるような気持ちにもなりました。
第4話 イソがセロイへの想いを自覚
イソは幼い頃から優秀で、母親からは「私のように平凡にならないで」「成功してほしい」と期待されて育ち、そんな母親からの期待に応えようと生きて来ました。
イソにとって成功することは難しくありませんが、大人になるにつれ社会的に成功することに虚しさを感じ、自分の価値観に疑問を抱くようになっていました。
社会的成功は他人からの評価で、他人の価値観です。
イソは自分が何をしたいか自分でもわかっていません。
そんな時セロイに出会い、自分がどうありたいかに気付きます。
自分とは真反対で、信念を貫き自分の価値観で生きるセロイのように生きたいと思うようになりました。
セロイにもっと近づくために、SNSマーケティングのことを教えることを口実に飲みに誘います。
イソはそこで散々お店のダメ出しをします。
「全部良くない」「雰囲気、インテリア、センスのないスタッフ」「基本がなってない」と。セロイは、「まだ20歳なのに良くわかるな」と感心しイソの頭を撫でました。イソは照れながら「店名もダサいです。名付けた理由は?」と聞きました。
俺の人生は、、少し苦い とても苦いんだ夜は眠れないんだ
恋しいし、寂しいし、腹が立って
だからこの仕事が合ってる 特に理由はない・・・・・・
ただ 少しでいいから苦い夜を、俺の人生を、甘くしたかった。
パク・セロイ 「梨泰院クラス」第 4話
信念を貫くかっこいいセロイの孤独な気持ちが伝わってくる切ないシーンでした(泣)
セロイは飲みすぎたと言って立ちあがろうとしますが、床に倒れそのまま寝てしまいます。
そんな彼を見ながらセロイへの気持ちを自覚しました。
酔って倒れたいがぐり頭の男 カッコよく見える
どうしよう
彼の苦い夜が甘くなりますように 彼の人生を甘くしてあげたい
そして彼のそばにいたいと思い、タンバムで働くことを決意します。
初めて母親の期待を裏切る決断に少し悩みますが、結局「私は優秀だから、愛も成功も手に入れる。
少し悲しんでてね」とセロイに会いに行き、彼に言いました。
ここで働かせてください
夢をーかなえてさしあげます。
梨泰院クラスで、20歳の天才女子のチョ・イソが、主人公のパク・セロイの仲間になるときに言った、
— 中川悠@新著『カイタイ新書』 (@younaka) August 7, 2020
『夢を叶えてさしあげます』
というセリフが、なんとも好き。振り返れば、自分もそういう気持ちで、仕事をしてきたのかもな。このシビれるセリフを、いつか企画書で使おう。 pic.twitter.com/0AvM8s6y9l
この時のイソの表情がとてもかわいいです。
まとめ
今回は2022年7月に日本版リメイクを控えた梨泰院クラスの序盤の印象的なシーンをご紹介しました。
作品の1、2話の悲しいシーンで離脱してしまった方も多いと思いますが、3、4話以降は前向きなストーリーが多くとても感動します。
途中で見るのをやめてしまったけど気になっている方や、日本版リメイクを前にどんな話かしりたい方は、この機会に作品を見てみてはいかがでしょうか。